入れ歯について
保険と自費の入れ歯は何が違うの?
保険の入れ歯は保険適応内で決められた範囲内の素材や製作工程で入れ歯を作っていきます。保険適応するので費用的には非常に安く済ませることができるというメリットがあります。対して自費の入れ歯はよりお口にフィットする入れ歯を制作するために、保険適応外の高価な素材を使用したり、製作工程も保険の入れ歯より複雑な工程で入れ歯を作っていきます。
異物感が少なくより良いフィット感を求めるなら断然、精密に製作された自費の入れ歯をおススメします。
※保険の入れ歯と自費の入れ歯の製作工程の違い
保険と自費の入れ歯では、製作する時の工程が違います。
・保険の入れ歯の製作工程 : 23工程
・自費の入れ歯の製作工程 : 約50工程以上
保険の入れ歯は保険適応内で決められた工程に沿って製作していきます。これが23工程です。
一方、自費の入れ歯は装着感や安定感を向上させるために保険の入れ歯の倍以上の工程でより精密に製作していきます。この工程差が保険の入れ歯と自費の入れ歯の違いと言えるでしょう。
※保険の入れ歯(レジン床)と自費の入れ歯(金属床)の材質や装着時の違い
・保険の入れ歯(レジン床) :金属床と比べると厚く、違和感が強く、壊れやすい。
・自費の入れ歯(金属床) :金属床は薄くて強度が強く、違和感が少ない。
自費の入れ歯の種類
金属床
金属はレジンに対し強度が高いため、同じ強さを持つ床を作るのに、床の厚みを大変薄くすることができるというメリットを持っています。
※金属床の種類とメリット※
・チタン床
チタンという金属の特徴は、生体親和性が高く金属アレルギーが出にくい事と 重さが金の約1/4、熱伝導率が貴金属の1/20程度から総義歯、部分義歯に適した材料です。異物感が少なく、温感に優れ、臭いがつきにくく、壊れにくい強さを有しています。
・コバルト床
熱を伝えやすく清潔で美しい状態で、永く快適にご使用いただけます。丈夫さや快適さにも優れ、自然に近い装着感が得られます。熱の伝わりは、金に比べると若干遅いですが、保険のレジン床に比べるとお食事を美味しくいただくことができます。
・金床
生体親和性に優れ、口腔内で最も科学的に安定した状態を保つことのできる義歯です。仕上がりの美しさも秀逸で、お口の中では心地よい接触感が得られます。現在ある義歯の中では最も優れたものと考えられます。
ノンクラスプデンチャー
『ノンクラスプ』すなわち 金属のバネの無い入れ歯です。歯に固定する装置と床の部分が同一素材で作られているため、シンプルで審美性に優れています。 素材はプラスティック系のナイロン素材です。半透明で歯ぐきの色調と同化します。軽くて弾力性があり、破折に強い素材でもあります。
マグネットデンチャー
バネを使わず特殊な磁石などを応用した装置を使い義歯をお口の中で安定させます。審美的にも優れている上、義歯のガタつきが少ないです。